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2023-11-25

小豆モチWORKS!!

ごぶさたしています。
わたしは元気です。

今年は、夏の終わりから秋まで音楽活動はお休みして、作家・小豆モチの本の編集作業に邁進していました。

あーー!もう疲れたわ。

先日ブログにも書いた「水際の日常DEMO版」も、おかげさまで「完成版」が無事に販売開始となりました。これから頭の中を一旦音楽モードに切り替えて、この作品のテーマ曲「水際の日常。」のリリースに向けて動き出したいと思います。
本の出版関連はアヤトピアとは別に活動していきたいので、特にこちらのHPでお知らせするつもりはなかったのですが、こちらのHPがしばらく更新なしなのもなんだか寂しいから、いちおうこちらからもお知らせしておきます。

先日11/11(土)、都内で開催された文学フリマ東京37に出店してきました。

【note記事】 文学フリマ東京37、ありがとうございました。|小豆モチ

 

↓書籍画像かタイトルをクリックすると販売ページに飛びます。

 

【あらすじ】
人の多すぎる都会は怖い、でも寂しくならない程度に人の気配があって、海に面した土地がいい…。なんのゆかりもない過疎の港町に引っ越してきたアラフォー子なしバツイチのあたし。人口を1人でも増やしたい行政は移住者のあたしにウェルカムモードだったが、実際、女がこの地で身一つで生きるためには職や治安などのハードな現実と向き合う必要があった。昼職だけでは食べていけず、日銭を稼ぐために初めて足を踏み入れた夜職の世界。スナックや居酒屋の数が少ないこの町では派遣コンパニオンというスタイルが働きやすい。リモートワークの移住者、ワーケーションの都会人を横目に、夜の世界から見た悲喜こもごもを淡々と綴る。 ※短編小説「右折の恋人」収録。

(本文より) 
亜哉子ママが長年大事に手入れしながら保管してきた上質で美しい着物たちは、まだまだ合格点に至っていない接客の所作の粗を上手に隠してくれるのに加え、癖の悪いお兄さん方から甲冑のように自分を守ってくれる気もする。  けれども、中には、和装したあたしの胸元に酒の勢いを借りて堂々と片手をしのばせ生乳を揉み、ブラジャーと乳の隙間に諭吉を挟んで勝ち誇ったような態度を取る品のないお兄さんもいる。 それが諭吉でなく英世だったら輪をかけて胸糞が悪い。手荒いセクハラ代としてチップをいただいても、残念だがそれらは直接あたしの懐には入らず、置屋に全額渡す決まりになっているからはっきり言って揉まれ損でしかない。

 


純SFファンタジー都会派ライトノベル。

(本文より)
女の疲れ目の裏を、毳々しい毛色のウサギたちがゆっくりと跳んでいく。一羽、二羽、三羽……。そうだ、女は思った。ウサギの目って業務スーパーで売られているいちばん安いいちごジャムに似ている。ペクチンでギリギリまで薄め、水あめで甘さを加えたそれを水晶体の裏に注射針で注入すると、視界がいちごジャムで甘く味つけされて見える仕組みについて、あたし急いで特許を取っておきたい。ぼやぼやしていたら言葉はあっという間に感度の良い人間の所有物になり、拡散拡散で人々の視覚を刺激し、イイね!イイね!の肯定祭りが始まる。

 

 


「獰猛なホテル」小豆モチ・著

書籍|文庫判(A6)
全54P
500円
2023/10/30発行

小豆モチ 幻のデビュー作品!!

(本文より)
古い業務用カブが、僕を夜明け前の二時間の旅行に連れていく。マフラーから流れ出る暴力的な音楽に、耳の奥を悩まされながら。 ‥‥電化製品が稼動を始める音が聞こえそうになると、僕は突然街から押し出されそうになり、 そのまま海の方角へ逃げることを思いついた。

 

「ぴきよスタジオ」書籍販売ページ
※ネコポス便で、匿名でご購入いただけます。


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