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2016-04-26

TAIPEI①

茨城空港からV airでFLY。
ある日、茨城⇔台北片道3.980円キャンペーンの広告がtwitterのタイムラインに流れてきて、つい乗っかったまでだ。
結局、渡航希望日の料金はもう少し高くなってしまったが、それでもスーパーひたちで上京するより安い。
私はLCCに乗ること自体初めてで、なんの疑いもなくバゲージ預け料金10kg 1800円や機内食、指定席のオプションを追加したのだが、それを旅慣れている人に話したら「バカじゃないの?!」と言われた。どんなに大荷物でも機内持ち込みで済ませるのが旅人の常識だと。確かに、明らかにサイズも重さも規定オーバーしているだろう荷物を皆さん堂々と機内に持ち込み無理やり頭上の荷物スペースに押し込んでいた。機内食も必要なかった。売店で腹の足しになるものを買って機内で食べれば良かったのだ。次からは気をつけたい。

 

検索してみたら、たとえば5/31は、こんなお値段だった。

 

茨城空港は小さな空港だから出国が早くて楽。
駐車場がタダなのが助かる。またぜひ利用したい。

 

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初めての国。
田園風景、日本と似ているが、よく見ると違う。

 

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空港からバスで台北駅へ。
桃園空港から台北駅までは、高速道路で1時間くらい。

 

台北駅に着いた。巨大な駅だ。

 

果てしなく続く台北駅地下街。この長さは東京駅地下街の比ではない。どこで引き返したらいいかわからず、無駄に歩き疲れた。似たような店が多く、個人的にはやや退屈。
日本のアニメやフィギュア、ゲームの店も多かった。

 

台北駅から歩いて宿に向かうつもりだったが、着いたのが予定より遅い時間になってしまい、土地勘もなく夜道が心配だったため、駅前のタクシープールでタクシーを拾うことにした。
ところが、住所と宿の名前が書かれた地図を客待ちのタクシーの運転手に見せるも「わからない」というリアクションを返され、まさかの3台連続で断られた。こんなことってあるのか。
しかも、私がタクシーの助手席の窓から車内に身体を半分入れた状態で運転手に場所を説明しているのに、そのまま車を発進させて逃げようとするのだから危なすぎだ。客のかわし方、大胆である。

4台目に遭遇したタクシーの運転手(チャーリーワッツ似)はやけにガンガン来る人で、私が見せた住所の紙もよく確認せず「とにかく乗れ!乗れ!」と言う。
よく見ると、車体は他のタクシーと同じ黄色だが「個人」タクシーだった。
バッグに入っている観光ガイドブックに「車体が黄色でも、特定の会社に属していない個人タクシーはぼったくりや犯罪の危険があるので、特に女性は夜1人でそのような怪しいタクシーに乗らないようにしましょう。また、駅のタクシープールの客待ちタクシーも危険。流しのタクシーを選んだほうが安全です。実際、数年前タクシーに乗った日本人女性客が運転手に強姦された事件あり」と書いてあったのを思い出したが、怒号にも似た口調で「早く乗れ乗れ」と言われ、私は連続で乗車を断られ萎えていたせいもあり、勢いにのまれ、そのタクシーに乗ってしまった。
ぼったくりは嫌だったので乗る前に「ハウマッチ」といちおう聞いてみたが英語は全く通じていないようだった。
しかもなぜか後部座席ではなく「助手席に乗れ」と言う。私は素直に助手席に乗ってしまった。疲れていたのだろうか。
そのタクシー運転手は死ぬかと思うほど運転が荒かった。台湾アクションコメディー映画のワンシーンの中にいるようだった。赤信号でも、人が横断していても停まるどころかスピードを躊躇しない。運転手の危険ドラッグ服用を疑った。というか、この人目的地がわかってないのにどこに行くつもりだろう、と、今後の自分の死をいろいろと覚悟した。
窓が、横殴りの雨なのに全開だった。たまらず自分で閉めたら、運転手に開けられてしまった。助手席の私は雨でびっしょり濡れていた。

しかし、なんとなくだが、宿に近い場所までたどり着いているような気がしてきた。あまり治安の良さそうなエリアではない。タクシーは同じ道をぐるぐるまわり始めた。
そういえばガイドブックには「同じ場所をぐるぐるまわってメーターを稼ぐタクシーに注意」ともしっかり記載があった。
私はなりゆきにまかせ、運転手を信じることにした。
やがて、宿のHPで見た覚えのある緑の看板が見えた。
「ここです!マイホテル!」私は指を差し叫んだ。タクシー急停車。
「シェイシェイ、シェイシェイ」と運転手に言うしかなかった。
タクシー料金は安かった。ぼったくりを覚悟していた私は台湾では必要のない「チップ」を加えた金額を渡した。
運転手は特にお礼を言うこともなく最後まで怒った顔で去って行った。

 

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宿泊したドミトリー。
共同部屋でも良かったが、今回はちょうど1室空いていたシングルルームを取った。
戦前の建物が上手にリノベーションされている。

建山大遊社

 

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水回りスペース。上手に作ったなと感心。

 

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ジャッキー・チェンが降ってきそうだった。
右から2番目の建物が宿。
戦前の古い町並みが残る地区だ。漢方薬の問屋街。

 

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宿のすぐそばに普願宮というお寺があった。
大きなお寺ではないが、朝から夜遅くまで寺守のようなおじいさんおばあさんがダラダラと常駐し、参拝者に長い線香を渡したりしていた。
お年寄りが何するでもなくいつでもコミュニケーションを取れるスペースがそこかしこにある。戦前の日本ももしかしてこんな雰囲気だったのか?

 

普願宮。

 

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初日の夕飯はなんの前知識もなくここで食べた。

 

牡蠣炒飯と豚レバースープ。
スープは八角と生姜臭の戦い。

 

寧夏夜市。ここは比較的安全な夜市。

 

下水は、臓物を意味する。

 

 

 

ボコボコしているのは「釋迦」という果物。1個買って、リュックに入れようとしたら「つぶれちゃうからダメ、ナイロン袋に入れて持ち歩いてね」とのこと。
部屋に持ち帰り、手でむしって食べた。
ライチと梨を足して2で割ったような味。甘くて美味。

 

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宿のラウンジスペース。

 

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宿の廊下。

 

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エレベーターはなかった。

 

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宿の並びのコインランドリー。

 

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日本を離れた日にこんな事態に。
さっき九州上空から航空写真を撮りながら、地図と同じ地形に興奮していたばかりだというのに。
もし台北に強い地震が来たら、宿泊しているこの建物はダダ崩れだろう、柱が空き缶で出来ているかもしれない、と震えた。
怖かったのでテレビをつけっ放しで寝た。
それにしても、台湾のテレビのニュースの地震解析と天気予報コーナーの尺の長さと丁寧さに驚いた。
ハワイのざっくりした天気予報とはえらい違いだ。
あとで知ったが、台湾は地震予知と天気予報の先進国なのね。

 

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少しずつ加筆修正していきます。に続く。


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