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2015-11-19

EXILEじゃないほうのTRIBALつれづれ。

いつもお世話になっているギャラリー創芸工房さんで先週末からオールドキリムの展示会が開催中だ。

なぜお世話になっているかなどは、こちらのページやこちらを参照いただくと良いだろう。不思議なご縁である。

初日の「遊牧民から学ぶシンプルライフ」というお話会のお手伝いに行ってきた。

その紋様と色合いにどうしようもなく惹かれてしまう、トライバルラグ。観光客向けのラグとは区別しなくてはならない。
本物のトライバルラグは「曼荼羅」や、アカシックレコードのそれと似ている。土地の歴史、種族の歴史と知恵、過去、未来の記憶、織っている人の人生、すべてが織り込まれている。実際、不動産を持たない現地の遊牧民にとってトライバルラグは一族の資産であり、織りの名人は尊敬される。ラグ1枚1枚に貨幣や宝石のような価値がある。糸紡ぎの習得だけで10年かかるため、子どもの頃から絨毯織りの修業を始めないと一人前の織り手になるまで人生が間に合わないらしい。

お話会に参加していた方が「半端な絵描きのつまんない絵を見るより本物のキリムを見たほうがよっぽどいい。作品に欲がないから見ていてホッとするし、地に足が着いているよね」と言っていたが、まさしく、と思った。ふわふわとなんのために生きているのかわかりにくい生活をしているから、私も余計に心惹かれるのだろう。

ユングのカウンセリング部屋の、患者のためのソファにも赤いトライバルラグが何枚も敷き重ねられていたという(写真を見せてもらった)。トライバルラグはメンタルが病んでいる人の心を癒す、治療の効果もあるらしい。深く共感する。

 

展示会主催者の榊さんは、9.11当時、タリバン政権の地にいたという。現地の人々は、状況をよく知らず、のんびりしていたらしい。現地の人々は、基本的にピュアで親切だという。

これ以上戦地が拡大しないことを祈るばかりだ。

↑今さらだけど、プチはまっている。


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